〜マダイのリファレンスゲノムがNCBI RefSeqに登録されました〜【澤山英太郎准教授】
当学科の澤山英太郎准教授の研究グループが解読・解析を行ったマダイ(学名:Pagrus major)のゲノム配列が、国立遺伝学研究所(DDBJ)を通じて公開され、さらにその科学的価値と高品質が評価され、米国国立生物工学情報センター(NCBI)のRefSeq(Reference Sequence)データベースに収録されました(アセンブリID: GCF_040436345.1)。
リンク:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/datasets/genome/GCF_040436345.1/
RefSeqは、NCBIが独自に品質検証と遺伝子アノテーションを施した、信頼性の高い国際的な参照ゲノムデータベースです。今回のアセンブリには、NCBIによる全遺伝子領域の自動注釈が付与されており、世界中の研究者が活用できる標準的な参照配列として公開されています。
本成果は、2024年12月に発表された論文
「Genomics analysis reflects recent domestication of farmed red sea bream Pagrus major」に含まれるゲノムデータに基づいています。
澤山准教授は、マダイに限らず、ヒラメ、アジ科魚類、シシャモ、ヒオウギガイ、マボヤなど多様な水産生物のゲノム解読と応用研究を展開しており、これらの情報は、育種、進化解析、生物多様性保全において幅広く利用されています。