愛媛県上島町の広報誌に寄稿しました【M1 小柳雅, 専任講師 澤山 英太郎】

海洋生物生理学研究室では水産/水棲生物の遺伝学的研究を進めていますが、その一環として、広島県と愛媛県を繋ぐ「しまなみ海道」沿線の島々に生息するミナミメダカ(絶滅危惧種II類)の保全遺伝的研究を進めています。研究を遂行するために広島・愛媛両県の島々、ときには無人島まで足を伸ばし、アブやマダニの襲撃に怯えながらメダカを採集しています。
今年の8月に実施したサンプリングで、一部の島で特定外来生物であるカダヤシの生息を確認しました。カダヤシがメダカの生息地に侵入すると生息場所の競合が起こり、カダヤシの攻撃的な性格や旺盛な繁殖力により、メダカが駆逐されてしまうと考えられています。しまなみ地域でカダヤシの生息域をこれ以上拡大させず、メダカを持続的に保全していくために、サンプリング地点である愛媛県上島町の広報誌に注意喚起として寄稿させて頂きました。https://www.town.kamijima.lg.jp/uploaded/attachment/4984.pdf