研究成果のポイント

    • ラットにスケトウダラ由来の魚肉食を摂餌させると、腓腹筋重量が顕著に増加し、筋線維が肥大化することを明らかにした。
    • 骨格筋組織は、収縮特性・代謝特性が大きく異なる遅筋と速筋が複雑に混ざり合った組織であり、代謝物の解析は困難であった。そこで本研究は、低分子代謝物の局在を明らかにすることができる質量分析イメージング法を応用し、魚肉食特異的に変化しうる代謝物の解析を行った。
    • 魚肉食により肥大した骨格筋組織を質量分析イメージング法によって解析したところ、局所的な脂質変化を明らかにすることができた。質量分析イメージング法及び免疫組織化学の手法を用いて遅筋・速筋をそれぞれ個々に解析することにより、魚肉食による骨格筋肥大が、遅筋・速筋両方に対して有効であることが示唆された。

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    DOI: 10.5650/jos.ess18193

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